昨日は話題の映画、ゼロ・グラビティ見てきました。もちろん絶賛されている3D版で。素晴らしかった。
圧倒的映像美と3D的奥行き感の表現
ほぼ全編が宇宙空間での映像。圧倒的な映像美と3D技術を活かした奥行き感や浮遊感は素晴らしかった。
なるほど3Dって別に飛び出すだけじゃなくて奥行きを表現することも可能なのね。地球をバックにした映像では高度600kmの高さを感じられたし、遠くからものすごいスピードで迫ってくる宇宙ゴミ(スペースデブリ)の恐怖も見事だった。
あとは宇宙飛行士が宇宙空間に放り出された時の遠近感がたまらなかった。まだ見えるのにどうやっても戻れないという恐怖。宇宙コワイ
キャストはたったの2人
この映画、ちゃんと登場するキャストたったの2人。宇宙ミッションに参加しているライアン・ストーン博士(サンドラ・ブロック)と彼女のミッションを支えている宇宙飛行士のマット・コワルスキー(ジョージ・クルーニー)だ。他にもう1人、ハーバード卒の飛行士も一緒にいたけどすぐ死んだ。。。宇宙コワイ
このライアン・ストーンという名前。なんかモヤっとしてたんだけど、ブロック(block)とストーン(stone)ってのが似てるせいだな。 と思ったがサンドラ・ブロックってBlockではなくBullockでした。Stoneの方はあってたけど。
あともう一つは競馬かなぁ。オグリキャップが有終の美を飾った有馬記念でオグリの前に立ちはだかったのがメジロライアン(2着)とホワイトストーン(3着)だった。なんかその辺の記憶もモヤりポイントだったのかな。そういえば今日は有馬記念、そしてオルフェーヴルの引退レースですね。
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奇想天外ストーリー
映像はよかったけどストーリーはちょっと残念だった。全体的に退屈だったし。
まずロシアがこんな無謀な衛星破壊をするとかありえないし、やるなら中国だろとか言われてるけど、中国だって2007年以来やってない。しかもたった1つの衛星破壊でシャトルや宇宙ステーションが次々と破壊されるって。。。 最後に中国の宇宙船に救われるってのもなんだかね。事故の発端はロシアで被害者がアメリカ、そしてそれを救うのが中国ってどうなんだろ。
そんで酸素不足と燃料不足の恐怖の中、やっとの思いで辿り着いたISS。しかしISSへの接触失敗でマット・コワルスキーが宇宙に漂流することに。なんかジョジョのカーズを思い出してしまった。
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酸素0%、意識が遠のくぎりぎりのところでISSに入れたストーン。すぐにコワルスキーに無線で呼びかけるも反応なし。もしかしたらコワルスキーは彼女を救うためにあえて沈黙したのかな、と思ったり。
宇宙空間でほぼ誰とも連絡が取れないという圧倒的孤独の中、脳裏に現れたコワルスキーの言葉で生きる希望を取り戻すという展開がイマイチ理解できん。それって結局彼女の脳内での自己完結でしかなく、コワルスキーの存在って一体・・・という残念さが。ここまでありえないストーリー展開なんだったら、あり得ないついでにコワルスキーは生き残って彼が彼女を再生させてほしかった。
例えば彼の近くで複数の宇宙ごみがちょうどいい感じでぶつかって、そしたらその宇宙ごみの塊がちょうどISSの方に向かって、そこにちょうど彼が掴まれた、みたいな。無理か・・・
オフィシャルサイト-GALLERYより
その他の見どころ
その他、いくつか気になったポイントを。
サンドラ・ブロックの肉体美
宇宙空間の映像美もさることながら、サンドラ・ブロックの肉体美も見事だった。もうすぐ50歳だというのに、あの太ももの筋肉と引き締まったヒップのバランスとかヤバすぎ。元々『スピード』『トゥー・ウィークス・ノーティス』で彼女の大ファンだったけど、やはり素晴らしい女優だと思った。
アニンガ
宇宙で孤独になってからのストーン博士が唯一交信できた人、アニンガ。勝手に暖かいところで家族とペットの犬に囲まれている絵を想像してましたが、実際はこんな過酷な環境下に。
【衝撃事実】絶賛映画『ゼロ・グラビティ』スピンオフ作品で語られない事実を知る / 鑑賞者「涙が出てきた」 | ロケットニュース24
宇宙空間に生身のまま晒されると。。。
それから事故で生身のまま宇宙空間に晒された人がカッチカチに凍ってた件。体内気圧の関係で破裂するものだと思ってた。『トータル・リコール』でもそんな感じの映像だったけど、実際はそうじゃないらしい。
人間が宇宙空間に晒されると破裂するのか? | TRIVIAL TECHNOLOGIES 4 @ats のイクメン日記
邦題の謎
映画の冒頭、タイトル画面には GRAVITY の文字のみ。そのうち ZERO って文字が浮かび上がってくるのかなと待ったがそのままタイトル画面が消えていった。なるほど原題は GRAVITY(重力)なのか。邦題はゼロ・グラビティ(無重力)で全く真逆なんだけどどういうこと?と思ったが、映画を見てなぜ邦題にゼロをつけちゃったのか、そしてそれが許されたのか謎が残った。
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