昨日の最接近の火星はいかがでしたか?
すぐ近くに満月直前の月がいたので明るさが少し弱まってしまってはいましたが、見事に真っ赤に輝いてましたね。
本日は月が主人公になります。
月出帯食とは「げっしゅつたいしょく」と読み、月が月食状態で地平線から上ってくる場合を指します。逆に月食状態で地平線に沈んでいく場合を月入帯食(げつにゅうたいしょく)と言います。
今回の月食は皆既月食なのですが、残念ながら日本では皆既月食の状態は見られません。月出帯食ということで、月の出直後にちょっとだけ欠けてるところが見えるんですが、それも関東以北で、しかも3度くらいの高さで月食が終わってしまいます。なのでちゃんと見るには障害物が少ない場所で、すくなくとも3度の高さの月が見られる場所じゃないとダメってことです。
ウェザーニュースが特設サイトでアメリカの皆既月食をネット中継してくれるので、気になる方はそちらを見ましょう。
ちなみに月食ってのは、太陽と月の間に地球があって、月が地球の影に入ってしまう状態です。そう聞くと月が真っ黒く見えそうな感じがしますが、実際には赤黒く見えます。
これは太陽光のうち、一番波長の長い赤色の光だけが屈折しながらも直進できて、地球の影の中に侵入してしまうからです。他の色の光は地球の大気で散乱して進めないのですが、赤色光だけが屈折しながらも進めるんですね。夕焼けが赤く見えるのも同じ原理です。
国立天文台のサイトより
http://naojcamp.nao.ac.jp/phenomena/20101221/color.html
あ、夕焼けで思い出したけど、火星では夕焼けが青く見えるそうです。これは地球と火星の大気成分が違うためで、日中は赤くて、夕焼けは青いという、地球と真逆の状態になるのだとか。ほんとに移住して大丈夫なんだろうか・・・(´・ω・`)