ツール・ド・フランスもいよいよ終盤戦。二回目の休養が明けた第16ステージからはピレネー山岳三連戦。
長距離山岳コースを制したのは最後のダウンヒルで抜け出したベテランのマイケル・ロジャースがステージ初優勝を飾りました。
ピレネー三連戦の初日は城塞都市カルカソンヌ
大会最長237.5kmのスタート地点は世界遺産にも登録されている城塞都市カルカソンヌ。ボードゲームの名前でも有名ですね。
▼カルカソンヌの街並み
▼「カルカソンヌ」は大人気ボードゲームの名前としても有名
気になる山岳賞の行方は?
第15ステージ終了時点の山岳賞TOP3はこんな感じ。ホアキン・ロドリゲスとマイカは同ポイントですが、同点前に上位だったホアキン・ロドリゲスが1位で山岳賞ジャージーを着ます。
順位 | 選手 | 国 | チーム | ポイント |
---|---|---|---|---|
1 | ホアキン・ロドリゲス | スペイン | チーム カチューシャ | 88pt |
2 | ラファル・マイカ | ポーランド | ティンコフ・サクソ | 88pt |
3 | ヴィンチェンツォ・ニーバリ | イタリア | アスタナ プロチーム | 86pt |
そして第16ステージ、ピレネー初日を終えてどうなったかというと、、、
順位 | 選手 | 国 | チーム | ポイント |
---|---|---|---|---|
1 | ラファル・マイカ | ポーランド | ティンコフ・サクソ | 89pt |
2 | ホアキン・ロドリゲス | スペイン | チーム カチューシャ | 88pt |
3 | ヴィンチェンツォ・ニーバリ | イタリア | アスタナ プロチーム | 86pt |
なんとマイカが1ptリードして山岳賞ジャージが移りました。上位3人はほとんど変わってないんですが、それまで34ptで7位だったユーロップカーのトマ・ヴォクレール(フランス)が27pt獲得で61ptの4位に上がってきています。
ピレネー山岳コースがあと2本残ってますので、山岳賞争いはまだまだ分からないです。
ステージ優勝はベテランのマイケル・ロジャース!
この日最後の難関、超級バレス峠を最初に通過したのはホセ・セルパ、トマ・ヴォクレール、マイケル・ロジャースの3人。
▼超級バレス峠の沿道の観客がウザいwww
必死に上ってる選手にギリギリが迫って応援するのって、、、選手としては応援してくれてるとはいえ、ちょっとこれはキツいんじゃないかなw まぁ、これもロードレースの醍醐味ではあるんだよね。規制はしてほしくないけど、選手は気の毒かな。
さて、ステージ優勝争いはこの3人に絞られたと思ったんですが、ここにヴァシル・キリエンカとシリル・ゴチエが追いつく。ユーロップカーはヴォクレール、ゴチエの2人となり有利な展開に。
▼キリエンカ、ゴチエが先頭3人に追いつく
ところがゴチエが前に出たところをマイケル・ロジャースがあっさり交わして、そのまま単独先頭になり、あっという間に8秒のリードを確保。これ、ちょっとユーロップカーの戦略ミスでは?
▼マイケル・ロジャースの電光石火のアタック
マイケル・ロジャースはさすがタイムトライアル元世界チャンピオン。しかも2003年~2005年の3連覇。ここは一人で行かせたら絶対ダメなんだが、もう誰も追い付けない。ヴォクレールがしくじったー、、、って感じで首を振ってたのが印象的。
というわけでマイケル・ロジャースが最後に強さを見せつけてのステージ初優勝。
▼個人TT元世界チャンピオンの強さを見せつけてのステージ初優勝!
ちなみに総合タイム、ポイント賞は変動なし。それぞれニーバリ、サガンが手堅く防衛。
ヤングライダー賞ジャージは首位ロメン・バルデが失速し、ティボー・ピノに渡りました。ここにきて1分34秒の差は大きいですね。
あ、それから優勝したマイケル・ロジャースは昨年栃木で開催されたジャパンカップ2013で優勝したんですが、ドーピング疑惑で記録は剥奪、さらに暫定出場停止処分となりました。発覚した2013年12月からレースに出場できなかったんですが、その後の調査で中国の汚染肉が原因である可能性が高いということで出場停止処分が解除され、その後、ジロ・デ・イタリアに出てステージ2勝、そして今回ツールもステージ優勝という経緯があります。そういえば今は中国産鶏肉が問題になってるみたいですね。。。(´・ω・`)
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