今週は中国大返しから山崎合戦までの回。
謎が多いとされる「中国大返し」ですが、このドラマではどう描かれたのでしょうか。
高松からの撤退
中国大返しって10日間ほど、ずっと移動しっぱなしのイメージがあるんですが、実はそうじゃないんですよね。
毛利との和睦をまとめ、6月4日に高松城主清水宗治の切腹を見届けた後、すぐに撤退を開始したと思いがちですが、もちろんそういう説もあるんですが、一番有力とされる説は宗治の死から2日後、6月6日に出発したというもの。
このドラマもその説で描かれているようです。
6月6日に高松を発った羽柴軍は約80kmの道のりをたった1日で走破して姫路城に帰還。2万という大軍でこの移動は驚き。まぁ、実際には先導隊とかもいたし、官兵衛ら殿(しんがり)の部隊もいたんですが、それでもこの移動はすごすぎる。
今回は黒田家家臣の井上九郎右衛門が先回りして、松明で道を照らし、中継地点ではまるでマラソンの給水スポットのように兵士が走りながら食料補給できる場所まで設置。さらに秀吉ら幹部には乗り換え用の馬まで用意していたという。すげぇ・・・(´・ω・`)
▼まるでマラソン?兵士用食料補給スポット
電光石火の大移動
6月2日に本能寺の変が起き、6月3日には秀吉・官兵衛が知り、6月4日には毛利と和睦と清水宗治の切腹。
6月5日は毛利の出方を伺い、6月6日に備中を発った羽柴軍は6月7日には80km離れた姫路に帰還します。
そして、この姫路で2泊したらしい。
2泊後、6月9日に姫路を発ち、6月11日には摂津尼崎に到着、ここで中川清秀(村重そそのかしたヤツね)、高山右近、池田恒興ら摂津衆が羽柴軍に合流。
▼羽柴軍に合流した摂津衆(左から中川、池田、高山)
さらに最終的には丹羽長秀らも合流して総勢4万の大軍に膨れ上がったとか。そして、その時点ですでに清州会議の四宿老のうち羽柴、丹羽、池田の3人が行動を共にしてたわけですね。
それとこれとは別って話もあるとは思いますが、この時点で官兵衛の中には清州会議の行く末までもが見えていたのかもしれません。恐るべし官兵衛。。。(´・ω・`)
羽柴軍が名実ともに義軍になるための最後のパーツ
摂津衆の合流で勢いを増す羽柴軍だったが、官兵衛は最後の一手、肝心な駒が手に入っていないと秀吉に進言。
それは大阪にいる信長の三男、織田信孝を担ぎ上げること。織田の血を引く者を担ぎ上げてこそ真の義軍になるのだと。
そういえば前々回「本能寺の変」ではサラッと流されちゃったんですが、信長の嫡男信忠も二条城で自害してるんですよね。なので、この時点で織田家の有力血族として参戦可能だったのは次男信雄、三男信孝くらいだったわけです。
そして官兵衛は単身大阪に乗り込み、丹羽秀長を説き伏せて織田信孝担ぎ上げに成功してます。働き者官兵衛。
しかし、最近の官兵衛は説き伏せるというよりは恫喝に近い感じですよね。相手がちょっと断ろうものなら、鋭い目つきで声を荒げる。マジで怖ぇ・・・(((゚Д゚)))
▼格上の丹羽長秀に対しても恫喝まがいの交渉をするブラック官兵衛
あと織田信孝、丹羽長秀が羽柴軍に合流した際、やはり羽柴側がひれ伏すんですね。正式に家督は継いでないけど、やはり織田の威光は強いんですなぁ。
▼織田信孝、丹羽長秀が到着したら秀吉も官兵衛もひれ伏してました
この関係も次回、清州会議にてひっくり返ることになるんですが、、、(´・ω・`)
長政の正室になる糸姫登場! はねっ返り姫キター(゚∀゚)
長政の将来の正室とのご対面シーンがありました。
蜂須賀小六の娘で秀吉の養女となっている糸姫なんですが、まるで官兵衛と光の出会いを思い出すような雰囲気。
長政は糸姫をとんだはねっ返りだって言っていたが、確か官兵衛も最初、光のことを同じように言ってた気がするんだよね。もう録画残ってないし確かめようもないんだけど。
▼はねっ返り糸姫ちゃん
演じているのは高畑充希さん。映画『女子ーズ』のイエローの子ですね。「ごちそうさん」の悠太郎の妹役の方が有名かも。
『女子ーズ』といえばレッド桐谷ちゃんが荒木だし役で出演してたし、なんか縁がありますね。
天王山、あっけねぇwwwwww
つーわけで、羽柴軍4万と明智軍1万3千が山崎の合戦で激突するわけですが、もうね、、、なんつーか、合戦のシーンが端折られたwww
出てきたのはCGの両軍対峙シーンだけで、すぐ後には戦場を脱出した光秀が野武士に竹槍で刺されて死んじゃうというね、、、(´・ω・`)
▼両軍対峙シーン
▼光秀、野武士に襲われあっけない最期
このドラマ、合戦シーンに難ありとか言われてたけど、俺はそこまでひどいとは思ってなかったんだよね。
でもこれはちょっとね、、、(;゚д゚)
どんどんブラック化していく官兵衛
いやぁ、岡田准一すごい演技だわ。あれだけ爽やかだったのに、有岡城幽閉以降、どんどんブラック演技を織り交ぜてきてる。すごい。
今回のラストシーン、明智を討ち果たした後、官兵衛が秀吉に改めて天下を取るように促すんだけど、その時の官兵衛の顔がマジで怖かった。目が鋭く真剣な面持ち、それでいて口元に怪しい笑みを浮かべるという、本当にすごい演技でした。