あっという間に1週間が過ぎ、全日程の3分の1が終わったツール・ド・フランス2015
昨年に続いて今年のツールも第1週が壮絶すぎです。(´・ω・`)
すでにマイヨ・ジョーヌに袖を通した4人のうち2人がリタイアしてます。
そんなツールの第1~7ステージを振り返ってみたいと思います。
マイヨ・ジョーヌとは
冒頭でマイヨ・ジョーヌに袖を通した4人のうち2人がリタイアと書きましたが、このマイヨ・ジョーヌについて簡単に説明を。
マイヨ・ジョーヌというのは、個人総合首位の選手が着ることができる黄色のリーダージャージのことです。
獲得翌日のレースでこの黄色のジャージを着て走ることができます。
他にもスプリントポイント首位のマイヨ・ヴェール(緑)、山岳ポイント首位のマイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュ(白地に赤水玉、別名マイヨ・グランペールとも)、25歳以下選手の中で首位のマイヨ・ブラン(白)なんかがありますが、やはりマイヨ・ジョーヌが一番価値があります。マイヨの中のマイヨってことですかね。
▼昨年の最終ステージでの1シーン 左から山岳賞のマイカ、新人賞のティボー・ピノ、総合優勝のニバリ、ポイント賞のサガン。
ちなみにマイヨは身体にフィットした服の総称で、サイクルジャージだけでなく、水着やレオタードなんかも含まれるようです。なるほどモジモジくん(古いw)もマイヨですね。
第1~7ステージの振り返り
今年も第1週は荒れてますね~ ざっと振り返りたいと思います。ざっとですが。
第1ステージが個人タイムトライアル(個人TT)だったため、実質初日となった第2ステージで4強のニバリとキンタナがいきなりタイムロス。特に昨年の覇者ニバリはトップのカンチェラーラから2分以上の遅れとなり、その影響は第7ステージ終了時の今も引きずっています。まぁ、これからですが。
そして翌日の第3ステージはユイの壁がゴールとなる見どころあるステージ。しかしまさかの結末が。あ、ステージ優勝のホアキン・ロドリゲスは順当といえば順当でした。しかし、なんと黄色いジャージを着たカンチェラーラがクラッシュに巻き込まれ、最後は痛々しいゴール。なんとかゴールしたものの翌日リタイアを発表。脊椎骨折だそうです。(´・ω・`)
そして第4ステージでは、それまでボーナスポイントに阻まれ、数秒の差でマイヨ・ジョーヌを逃していたトニー・マルティンがステージ優勝で見事に総合首位となりました。めっちゃ嬉しそうだったトニー・マルティンですが、第6ステージのゴール直前で落車、、、左手が使えない状況でチームメイトに支えられながらの痛々しいゴール。そう、彼も翌日リタイア。マイヨ・ジョーヌが呪われてますね。。。
昨日の第7ステージはトニー・マルティンのリタイアで12秒差のフルームにマイヨ・ジョーヌが回ってきましたが、彼はトニー・マルティンの手術成功を祈り、そしてマイヨ・ジョーヌへのリスペクトからマイヨ・ジョーヌ着用を辞退しました。そんな彼の行為に呪いが清められたのか、第7ステージは穏やかに終わりましたね。最後はマーク・カヴェンディッシュがゴール前スプリントを制し、今年初のステージ優勝。カヴェンディッシュは昨年初日でリタイアしており、今年も何度かゴール前スプリントに絡みましたが、どうもあと一息が足りない感じでした。スプリンターが活躍できるステージはほとんど残ってないので、ここで優勝できてよかったかと。
というわけで簡単な振り返りでした。
主要選手のタイム推移
4強+αの総合タイムの推移グラフを作ってみました。
4強に関していえば第2ステージでついた差がそのまま残ってる感じですね。
しかし、サガンはコンタドールのアシストやりながらこの成績はすごいな。コンタドールを引いた後、最後のゴールスプリントに絡むし、どっかのステージでは終盤に事故に巻き込まれて先頭手段から脱落したのに、いつの間にか戻ってきて、しかも最後のスプリント勝負にも割って入ってたし。まだまだ若いしこれからが気になる選手ですね。
ステージ毎の優勝者、リーダージャージ獲得者は?
これも気になったのでまとめました。
種別 | 第1ステージ | 第2ステージ | 第3ステージ | 第4ステージ | 第5ステージ | 第6ステージ | 第7ステージ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ステージ優勝 | ローハン・デニス | アンドレ・グライペル | ホアキン・ロドリゲス | トニー・マルティン | アンドレ・グライペル | ゼネック・スティバール | マーク・カヴェンディッシュ |
総合首位 | ローハン・デニス | ファビアン・カンチェラーラ | クリストファー・フルーム | トニー・マルティン | トニー・マルティン | トニー・マルティン | クリストファー・フルーム |
スプリント賞 | トニー・マルティン | アンドレ・グライペル | アンドレ・グライペル | アンドレ・グライペル | アンドレ・グライペル | アンドレ・グライペル | アンドレ・グライペル |
山岳賞 | - | - | ホアキン・ロドリゲス | ホアキン・ロドリゲス | ホアキン・ロドリゲス | ダニエル・テクレハイマノ | ダニエル・テクレハイマノ |
新人賞 | トム・デュムラン | トム・デュムラン | ペーター・サガン | ペーター・サガン | ペーター・サガン | ペーター・サガン | ペーター・サガン |
マイヨ・ヴェールはしばらくはフルームが着続けることになるのかな。コンタドールがどこで追いつくのか、ニバリやキンタナは追いつけるのか、といったところが見ものです。
スプリント賞はグライペルが盤石かと思いきや、実は徐々にサガンが追い上げてます。生粋のグライペルは守り切れないんじゃないかと。
山岳賞のテクレハイマノは注目ですね。第6ステージでの逃げが決まり、アフリカ人初の山岳賞ジャージを手にしました。直前のクリテリウム・デュ・ドフィネでも総合成績で山岳賞をとっていて、実力のあるクライマーです。
そして新人賞のサガンはどうなんでしょうか。やはりスプリント賞のマイヨ・ヴェールを狙ってるんですかね。
彼は昨年のツールで一度もステージ優勝せずにマイヨ・ヴェールを着続けたんですね。それがきっかけとなって今年はボーナスポイントを復活させたとかって話もありますが、ここまでやはりステージ優勝をせずにスプリントポイント2位なんですよね。もしかしてまた同じことが起きたりして、、、
スプリンターのグライペルとオールラウンダーのサガン。どちらが最終的に緑のジャージを着ているのかも気になるところではあります。サガンは安定した強さは素晴らしいんですが、やはり緑のジャージはスプリンターに着てほしい思ってしまう。どうなることやら、、、
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