下町ロケット、先週まさかの録画失敗で完全に諦めていたんですが、本日第2話放送を前にして第1話が再放送されました。
伝説の大ヒットドラマ、半沢直樹と同じ原作者、そして同じ制作陣によるドラマ化ということで期待していましたが、まさにアツい骨太オッサンドラマでした。
まぁ、今後は毎話後に感想とか書かないと思いますが、今日の第1話再放送を見て思ったことを書いてみようかと。
徹底的に窮地に陥る主人公
主人公はロケットエンジン研究をしてきた技術者、佃航平。父の遺した佃製作所を継いだ2代目社長であり、阿部寛がアツく演じています。
半沢直樹でもそうだったけど、とにかく主人公が窮地に陥るんですね。それも徹底的に。
突然主要取引先の京浜マシナリーから取引停止されたり、メインバンク白水銀行からは融資を拒否られたり、あー、もうこれはダメだわ、俺なら即ギブアップだわーってくらいの状況なのにさらに追い打ち。ドSかよw
なんと大企業ナカシマ工業からの90億円の特許侵害訴訟を起こされてしまう。年間売り上げ100億に満たない佃製作所にとってはとんでもない訴訟額だ。
佃製作所の先代社長時代からの付き合いで顧問弁護士をやってもらっていた弁護士は技術訴訟に疎くて話にならないし、さらには超大企業の帝国重工が自社内製製品による純国産ロケット開発プロジェクトを推進するなど、佃の周りはどっちを向いても敵だらけ。四面楚歌。
そんな矢先、家庭でもちょっとした問題が。佃には分かれた奥さん(真矢みき)との間に高校生の一人娘(土屋太鳳)がいるんだが、その娘がスポーツ推薦で大学進学を狙うほど真剣に取り組んできたバドミントンをずっと休んで連日どこかに行っているらしい。佃が問い詰めても話そうとしないが、まぁこのぐらいの年頃の娘は難しいからね。怪我をしてバドが続けられなくなったような感じもしたんだが、どうだろう。。。
こんな感じでとにかく絶体絶命のピンチに陥ります。半沢再びw
オープニングのナレーションが大映ドラマのノリw
オープニングのナレーション、こちらなんですが、これってスクール・ウォーズとか大映テレビのノリなんだよね。俺は結構好きなんだが。
これは、下町の潰れかけた小さな町工場が
ロケットエンジンの部品開発をめぐり
その技術と誇りを武器に
大企業と互角に渡り合った
宇宙に夢をかけた人々の
挑戦の物語である
売り上げランキング: 28,731
暗闇の中に一筋の光明が見えては消え、また見えては消える
そんな感じでもうどうしようもないピンチの連続なんだけど、その先にはほんの少しの生き残りの道が見えてくる。でもそれはすぐに消える。それの連続だな。
やっと一筋の光明が見えたか、と思わせといて、またガツーンと突き落とされる。半沢直樹と同じ手法だわ、これ。
長年のズブズブの付き合いだった顧問弁護士が使い物にならねー、と思って解任したら、相手が大企業ってことで他の弁護士も引き受けてくれず大変な状況に。と思ったたら、分かれた奥さんに紹介してもらった神谷弁護士(恵俊彰)が勝率8割、残りの2割は勝ちに等しい和解、というリーガルハイ古美門級の超やり手弁護士で、第2回口頭弁論では、一転してリードする展開に。
恵さん弁護士の無敵感ぱねえw
— 俺 (@hi_zakky) October 25, 2015
それでも資金繰りの関係で訴訟長期化に耐えられない佃製作所はまだまだピンチ。もうこれはナカシマ工業の買収を受け入れるしかない、、、と思ったところでの、神谷弁護士の次なる一手。これで佃側は生き返る。これが第1話を終えての一筋の光明。
その一手とは、、、逆訴訟!
ナカシマから訴えられた佃が逆にナカシマの主力商品エルマーⅡを特許侵害で訴えるという。
神谷弁護士によれば一か八かだが、うまくハマればナカシマを完膚なきまでに叩きのめすことができるという。
勝率8割、残りの2割は勝ちに等しい和解、という神谷弁護士の実績は本人曰く、勝てる訴訟しか引く受けてこなかったからだと。しかし、この佃製作所の案件では一か八かの手を使ってみたいと。
伸るか反るかは第2話を待ちましょう。
その一方で気になるのは実は最初に取引停止を迫った京浜マシナリーとナカシマ工業が裏でつながっていたらしく、この辺りはキナ臭いですね。
そしてさらにはロケットエンジン実験を成功させた帝国重工。やっとの思いで実験を成功させたが、その最重要部品である調圧バルブの特許を佃製作所がすでに抑えていたことが発覚。なんとこれは神谷弁護士の提案で特許を修正(優先権主張出願)したのが功を奏した結果だった。
帝国重工宇宙開発技術部3000人の知恵と技術を結集した調圧バルブを、従業員200人の町工場がすでに開発していたというお話。こういうことが実際あるのかどうかはともかく痛快なお話ですね。これが佃製作所にとって吉と出るのか凶と出るのか。。。