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NHK大河 軍師官兵衛 第35話「秀吉のたくらみ」感想

いよいよ秀吉がおかしくなってきた。。。

一方の官兵衛も暗黒面を発揮していて、もう見ている側はハラハラドキドキ・・・(((゚Д゚)))

二人の間に挟まれる三成はボケーっとした顔してるし、もう何なんだこのドラマw


NHK大河ドラマ 軍師官兵衛 一


人たらし秀吉が暴君に・・・

戦国一の出世を果たした秀吉は三英傑の中で一番好きなんだけど、やはり天下統一が見えてきての暴君っぷりが残念なんだよなぁ。今回の右近への棄教強要もそうだし、秀次事件もちょっときつい。秀次事件はドラマで扱うのかな? 官兵衛が絡んでなさそうなのでスルーですかね。 あ、でも利休の切腹はやるんだろうなぁ。あれも謎が多いけど晩年の愚作の一つだよなぁ。

でも朝鮮出兵も愚策として語られることもありますが、あれは西洋(特にスペイン)の脅威から日本を守るための先手戦略だったのかなと思ってます。すでにアルマダ海戦での敗北で明や日本まで手を伸ばす余力はなかったとか言われてますが、それでもフィリピン辺りまでは支配してたし、もしスペインが明を落としたら日本も厳しかったと思うしね。

んで、秀吉の変貌ぶりなんですが、「この秀吉の命に背く者は容赦はせん。抗う者あらば、滅ぼすのみ」とか言っちゃってましたね。まるで信長が舞い戻ったかのような変貌ぶりでした。

まぁ、最近は官兵衛の変貌ぶりもすごくて、ちょっと自分と違う意見を言おうものなら、もの凄い形相で睨みつけて恫喝するとか、もう扱いにくすぎる。怖いよ、、、官兵衛

▼最近毎週のように見る恫喝官兵衛。三成も慣れたもんで全然ビビらないw
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宇都宮鎮房(城井鎮房)

豊前宇都宮氏(城井氏)第16代当主。豊前宇都宮氏は、鎌倉時代に本家の下野宇都宮氏から分かれて豊前国に移り住んだ氏族で、以来400年に渡って豊前を治めてきた名門。それだけに本領安堵の約束を反故にするのは危険すぎる。まぁ今回のドラマでは描かれてないんですが、確かに移封も仕方ない面もあったんです。

戦国の混乱期に豊前宇都宮氏の当主となった鎮房は、当初は九州北部に力を持っていた大内家に属していたが、大友宗麟が力をつけてくると大友家に服属。その際、大友宗麟の妹を正室に迎えて、当時の宗麟の名前「義鎮」から「鎮」の字を貰い受け、鎮房を名乗るようになっています。ところが主君であり義兄でもある大友宗麟が島津家に負けて衰退してくると、今度は宗麟と敵対して島津家に属します。戦国時代の生き残り戦略とはいえ節操がない。

さらに秀吉の九州平定でもあっさりと秀吉に降る。まぁ、25万の大軍でやってきたらそれも仕方ないけどね。あの島津ですら頭丸めて命乞いするレベルだったからな。

▼剃髪して命乞いする島津義久
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ただ降伏したのに秀吉の島津征伐には真面目に参加しようとしなかったらしいんだよね、このおっさん。ドラマでは島津攻め先鋒を仰せつかってたけどちゃんとやったんだろうか。先祖代々治めてきた領地は絶対動きたくないとかって希望ばかりで言うことは聞かないとか、それじゃあ転封もやむなしかと思っちゃうんだよなぁ。あ、それと家宝の没収もあったか。

▼本領安堵の要求だけはしっかりしつつ、秀吉を草履取り出身とか貶しちゃう宇都宮鎮房
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そんなわけで400年続いた豊前を追われることになった豊前宇都宮氏の逆襲が恐らく次回描かれます。そしてダーティ黒田の真骨頂も描かれることになるのかな、、、 そう、官兵衛による宇都宮鎮房の謀殺です。ここまでのドラマでの暗黒っぷりからすると、恐らくかなり黒い感じの描写になるのかな、と期待しています。

ちなみに鎮房の謀殺だけでなく嫡男朝房と父長房も殺され、戦国大名としての豊前宇都宮氏は消滅します。ただし、朝房の妻が逃げ延びて細々とながら血脈は途絶えなかったようです。今でも福岡県京都郡(みやこ郡)には豊前宇都宮氏の末裔が残っているのだとか。。。


バテレン追放令

バテレンとは伴天連と表記し、ポルトガル語で神父の意味を持つ padre から作られた言葉。要するに宣教師ですね。

今回のバテレン追放令はちょっと謎が多いんですよね。

ドラマでも秀吉が言ってたんだけど、九州でのキリスト教勢力を目の当たりにして危険視したとか、あと織田家家臣時代に苦しんだ一向一揆を思い出したとか、いろいろ理由があったみたいだ。確かに九州はキリシタン大名の宝庫だし、京都大阪とはまた違った感じだったのかもしれない。古今東西、宗教ってのはやはり団結心が強い力を生むからね。支配者からすると厄介な存在ではあると思う。あと、ポルトガル商人が日本人を奴隷売買してたことに対する措置って話もありましたね。

あと、バテレン元締めのコエリョがまた秀吉を煽るようなこと言ってたよなぁ。要約すると「ポルトガルノ船、最強ネ! 日本ニハニハ コノ船ニ勝テル船ハナイネ! 秀吉ノ水軍デモ勝テネーヨ!」て感じで、ちょっとは空気読めよw

▼余計なこと言っちゃうコエリョ
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結局この追放令では20日以内での国外退去を命じたものの、実際にバテレンが追放されるところまでは行ってないんです。秀吉も南蛮貿易のおいしいところは享受したいって腹もあったりして、バテレンの日本滞在も結局のところ黙認されてたらしい。ただし、これまでみたいな大っぴらな布教活動はできなかったんだけど。あと官兵衛をはじめ、ほとんどのキリシタン大名も表向きは棄教しつつも裏では信心を捨てないという中途半端な状態だったらしい。

まぁ、その表向きの棄教すらしなかったのが高山右近。つーか彼の場合、キリシタン大名の元締め的な存在だったから名目上の棄教ですらその影響は計り知れないものがあったわけで、捨てるに捨てられなかったってのもあると思う。ドラマでも描かれてたけど、追放令に先立って秀吉はまず右近に棄教を迫ったらしく、それを右近が拒否したことで追放令発布につながったという話もあるようだ。

そんなワケで次回は右近が大名の地位を捨ててまでキリシタンを貫き、マニラに追放されるところが描かれる模様。高山右近については第11話感想エントリーでも書いてますので、気になる方はこちらをどうぞ。NHK大河 軍師官兵衛 第11話「命がけの宴」感想 - おれブログ