NHK大河『軍師官兵衛』がいよいよ「本能寺の変」を迎えるっつーことで、この事件について思うところを色々書いてみよう。そんな気分っす。
時は今 雨が下しる 五月哉
あ、すんません、もう7月でしたw
本能寺の変
日本の歴史上の事件の中でも超絶メジャーで、老若男女誰もが知っているといっても過言ではない、そんな事件です。
まぁ、あえて説明するなら、群雄割拠の戦国時代において悲願の天下統一を目前にした魔王信長が、家臣の明智光秀に寝首を掻かれちゃった、って感じでしょうか。
いやぁ、信長さん油断しちゃったよねー。まさか重臣の光秀に裏切られちゃうとは。。。
そして、なんでそんな警護が薄い状態だったのか。。。
でもね、信長さんの気持ちは分からんでもないんだよね。
信長の野望
今でこそゲームなんてやらなくなったオッサンですが、若かりし頃、信長の野望 全国版 っつーゲームにハマってました。PC-8801というNECのパソコンでやってました。ディスプレイとかゴツかったなぁ。まぁ、そのせいで未だに戦国時代が好きなんですが、そう、あのゲームをやった者ならこの時の信長さんの気持ちはすっごい分かると思うんだよね。
近畿一円を支配していた信長さん。東北の伊達、関東の北条、九州の大友や龍造寺といった名だたる武将が信長に従う意思を見せていたし、あと残ってるのは四国の長宗我部、九州の島津、中国の毛利、北陸の上杉くらい。
ここまで来るともう色々飽きてくるw そして、さっさと力で押し切って統一しちゃいたい。そのためには前線地区にありったけの兵力を結集し、内側はもう空っぽにしたくなる。そう「信長の野望」はそういうゲームでした。
だから信長さんが自分の周りに兵力を置かなかったのは、「信長の野望」プレイヤーからすれば必然なんだよね。
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そして暗殺もまた必然
そんでもって、「信長の野望」ユーザーなら、明智光秀のとった行動もまた必然だったりする。
特に全国版などの初期の「信長の野望」では、「暗殺」が非常に重要なファクターになってくる。忍者を送り込んで、武将の寝首を掻く暗殺コマンド。暗殺された領地は空白地帯となり、入札で自領にできるという意味不明な仕組みだ。
武将殺しても家臣まで全滅させなきゃ空白地帯になんかなるはずないし、そもそも入札ってどういう仕組みなんだ? 誰かが管理してんのか? ま、まさか朝廷が?(;´・ω・)
つーわけで、「信長の野望」的に考えれば、明智光秀がちょっと暗殺コマンド使いたくなる気持ちも分からんではない。そう、これもまた必然なんです。
本当に逃げられなかったんだろうか?
天正10年6月2日(1582年6月21日)の早朝、信長のいる本能寺は明智の軍勢に完全包囲されちゃいました。
小姓の蘭丸から光秀謀反を知らされた信長は逃げられないと悟り、弓と槍で応戦しました。しかしそこは多勢に無勢。味方はせいぜい100人、相手は1万以上ということで、さすがの魔王も万策尽きて自害する破目になりました。
でも本当に逃げられなかったのだろうか? 本能寺の変を思うと、いっつもこのことを考えてしまう。
どうせ下っ端の兵士なんて信長の顔知らんだろうし、変装したりするってのはどうだろう?
まぁ、光秀だってアホじゃない。謀反を決意して本能寺を包囲してるんだから、出てくる者は誰彼かまわず殺すんだろう。だけど、それでも本能寺炎上の混乱に乗じることはできたんじゃないのか?と思ってしまう。
あと、相手の下っ端兵士から奪った武具を身に付けて光秀軍の集団に紛れ込むとかどうかな? まぁ、下っ端兵士が単独行動してるとも思えないし、武具とか付ける時間も結構かかりそうだから難しいのかな。
なんか映画『羊たちの沈黙』でレクター博士が看守の顔の皮を剥ぎ取って、衣服を交換して脱出したトリックを思い出した。
まぁ、実際の現場でそこまで機転が利かすのは無理か。。。(´・ω・`)
信長が逃げなかった理由
やっぱり色々考えてみたけど、逃げようと思えば、可能性はめっちゃ低いけど逃げられる可能性があったと思うんだよね。
それが万に一つの可能性だったとしても、諦めたら・・・
なワケなんですよ。
じゃあなぜ逃げなかったのか?
それは万に一つ、混乱に乗じて逃げ切れる可能性があったとしても、失敗すれば結局死ぬ。雑兵の手にかかってつまらん死に方をするくらいなら尊厳ある死に方を選ぶ、という考え方なんだろう。戦国武将ではよくある考え方なんだが、結局のところは「潔さ」なんだろうなぁ。現代人にはなかなかできない選択だとは思うけど。
あ、同じ戦国武将でも、往生際の悪い赤っパナ小寺だったら万に一つの可能性に賭けて逃げ出し、さらに雑兵に捕まったら泣きわめいて命乞いしそうだな。そういえば彼も次回出るらしい。
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