前回の終わり際、信長の横死を官兵衛が恵瓊に話してました。
多くの人が、
え? マジ? さらっと何漏らしちゃってんの?
って思ったんじゃないでしょうか。
今回はそこからつながる官兵衛の秘策というか裏工作についての回
官兵衛と恵瓊、二人の切れ者が暗躍します。
官兵衛と恵瓊の強力タッグ
官兵衛まさかのネタ晴らしで敵国の中心人物、安国寺恵瓊が信長の死を知ってしまいました。
しかし、もちろん官兵衛には秘策があってのこと。
この時、何よりも優先されるのは秀吉が真っ先に逆賊光秀を討つことなんですね。それには誰よりも先に京に戻る必要があり、さらにそのためには毛利との和睦を成立させる必要があると。
過去に恵瓊は官兵衛に本音を語ってました。それは毛利と織田ではなく、毛利と羽柴で組めば天下も夢じゃないと。恵瓊が秀吉を買っていることを見越した上で、官兵衛は恵瓊を取り込もうとしたわけです。
そして、この秘策に恵瓊も乗りました。羽柴の頭脳となっている官兵衛、一方で毛利の頭脳となっている恵瓊、この二人が強力タッグを結成した瞬間です。
▼官兵衛・恵瓊 暗躍タッグ結成の瞬間! いやぁ、悪い笑みを浮かべてますなw
この暗躍タッグはいいと思った。これまで何度となく密談をしては双方譲らなかった二人ですが、ここにきて共闘体制をとったんですね。まぁ、この辺りは史実ではなく、かなり強めの脚色になってますが、ドラマの演出としてはアリじゃないかと。
清水宗治の切腹
毛利の忠臣、備中高松城の城主、清水宗治が小舟の上で切腹しました。さすが、後に切腹のお手本とされるだけあって見事な切腹でした。
▼空気は読めなかったが、見事な切腹を見せた清水宗治
信長の死を知らないまま、というのが何とも不憫ではありますが、自ら選んだ死ってことなんでね。素晴らしい潔さでした。赤っパナとは大違い。
ただ、正直な話、見ている側としてはちょっと腑に落ちないっつーかね。
すでに織田信長がこの世を去って羽柴と毛利が組む以上、なんでこの人が死ななきゃあかんの?と思ってしまうのは、やはり平和ボケした現代人だからなのかな。
まぁ、清水の頭の堅さにも原因はあるんだけどね。官兵衛も恵瓊も小早川もみんな彼を生かそうとして裏取引で寝返させる密約まで交わしてるのに、肝心の本人が融通効かないというのが何ともし難いところだな。
話の分かる男、小早川隆景
清水宗治の死という和睦の条件がそろい、備中からの撤退準備を始める羽柴軍。
官兵衛は人質交換のために小早川隆景の本陣へと出向き、そこで隆景に毛利の旗を貸して欲しいと願い出ました。
ところが、隆景からは思いもよらない返事が…
小早川隆景「なんのためだ? 毛利が織田に味方すると、明智に思わせるためか?」
ひぃぃぃぃっ
ば、ばれてるーーーー (((゚Д゚)))
それでも隆景は亡き父の遺訓で毛利は天下は望んではならぬとして、そして天下人にふさわしいのは秀吉だということで、官兵衛の申し出に協力してくれるわけですが。いいヤツだ~。話が分かる男だね。
▼引く時には堤の堰を切って我らが負えぬように行く手を阻んでけよーってナイスアドバイスの小早川△
その後、吉川元春アニキも知ってしまって、めっちゃキレてたけど隆景△が何とか説得してくれました。この恩によってか、豊臣政権下において毛利輝元だけでなく、小早川隆景も五大老の一人に任じられてます。
つーか、中国地方はほんとすごい。五大老に毛利と小早川だけでなく宇喜多まで入ってるから。後の二人は関東の徳川家康と北陸の前田利家。後に小早川隆景が隠居したことで、小早川から上杉景勝に大老が移ってます。
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